2021年9月16日

RA協議会第7回年次大会にて、Impact Scienceがランチョンセミナー「国際研究広報の意義と必要性-海外事例を元に-」を実施しました!

2021年9月14日(火)と15日(水)の2日間にわたり、RA協議会第7回年次大会が開催されました。RA協議会は、全国の大学等において育成・確保されてきたリサーチ・アドミニストレーター(RA)の新たなネットワークです。第7回を迎えた今回は、「組織の研究力強化はURAの活動で決まる!~情報収集・プロジェクト形成・外部資金獲得~」をテーマにさまざまなセッションを実施。当初は会場での開催とオンラインによるハイブリッド開催の予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、オンラインのみでの開催となりました。

URA業務に関心のある方を対象に行なわれた今回の大会で、Impact Scienceは2日目の15日にランチョンセミナーを開催。司会をImpact Scienceの竹村祥成、オーガナイザーを同じくImpact Scienceの長塚香織と森田桂花が務め、「国際研究広報の意義と必要性-海外事例を元に-」という演題で行なわれました。

講演では「なぜ今、日本において国際研究広報が必要なのか」という問いに2つの観点から答えました。前半部分では国際研究広報の効果を中心に解説。Impact Scienceが海外で手掛けた国際研究広報について事例を元に詳細に紹介したほか、各機関がどのような課題をきっかけに国際研究広報を行ったのか、その成果やインパクトはどのような内容であったのかについて、具体的な数値(オルトメトリックスコアやメディア露出数他)を交えながら説明しました。

海外への研究プロモーションの実例としてインフォグラフィックなどを紹介

また、講演の後半では国際研究広報をせざるをえない現状について解説しました。研究インパクトが大学に対する予算配分に作用する英国のREFのような動きが世界的に広がっており、日本もその影響下にあることを説明しました。

今回のランチョンセミナーには80名ほどの参加者があり、質疑応答では非常に多くの質問が寄せられました。前半部分に対する質問や意見はImpact Scienceが提供するものに対するものが多く、後半部分に関しては「今回紹介しなかった欧州や東アジアにもREFの影響は出ているのか」といった質問や、英国と日本という視点でのREFに関する先行研究は多いものの、そこに韓国中国という新たな軸を加えたことに関して評価する意見などをいただきました。双方向での活発な議論をすることができ、非常に有意義な時間になったことと思います。

さらにセッション後には、

「国際研究広報の必要性は感じているものの、どこからどうやって手をつけて良いのか分からないので大変参考になりました」

「研究成果をどのように評価すれば良いかということについて研究IRの立場から検討を重ねています。(中略)どのようなアウトプットやアウトカムがインパクトにつながるのか、また、そのようなインパクトはどのように表現されているかについて関心があり、ご講演の内容は大変興味深いものでした」

「日本語が主な発信主体となっているため、研究広報の方向性など、現在考えているところです」

「インパクト評価の動向に係る興味深いお話をいただきありがとうございました」

など、うれしいご意見をたくさんいただきました。

セミナーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

Impact Scienceは今後も出版社、ジャーナル、学協会、大学、そして研究者の皆様が専門家と一般市民の両方に科学コンテンツを魅力的な形で伝えるためのお手伝いをしていきますので、どうぞご期待ください。

https://www.impact.science/jp/

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