2021年8月31日

2021年第2四半期 学術誌のWeChatでの影響力中国ランキング発表

環球科学』が運営する学術コミュニケーションサービスプラットフォーム領研網と、カクタス・コミュニケーションズ(以下カクタス)の科学コミュニケーションブランドImpact Scienceは、新しいメディアにおける学術誌の影響力を示すランキングを共同で発表しました。

順位の決定は、「領研網学術公式アカウントデータベース」に収集されたデータから、中国の大手SNS「WeChat(微信)」の公式アカウントプラットフォームにおける各学術誌の広まり具合を分析して行われました。公式アカウント記事のタイトルに誌名が含まれ、かつ本文がその学術誌に関する内容であれば、記事の閲覧数が学術誌の影響力としてカウントされています。

2021年第2四半期学術誌のWeChatでの影響力中国ランキング

2021年第2四半期にランキング入りした中国の学術誌100誌は、3000件近くのWeChat記事で取り上げられ、合計313万件のリーチを獲得しました。

リーチ数上位3誌は、『Horticulture Research』(ネイチャー・ポートフォリオ)、『Molecular Plant』(セルプレス)、『The Innovation』(セルプレス)です。順位が上昇したのは、『中国給水排水』(45位上昇)、『Chinese Journal of Mechanical Engineering』(27位上昇)、『Signal Transduction and Targeted Therapy』(24位上昇、ネイチャー・ポートフォリオ)など64誌。このうち35誌が初めてのランクインで、その中の上位3誌は『Nano-Micro Letters』(シュプリンガー)、『Journal of Energy Chemistry』(エルゼビア)、『eLight』(シュプリンガー)です。

国際的な出版機関の学術誌のランクインが著しく増加

第2四半期は、国際的な出版機関の発行する53誌がランキング入りし、第1四半期の41誌から著しく増加しました。英国物理学会(IOP)と米国化学会(ACS)が初めてランクインし、シュプリンガー(17誌)、エルゼビア(13誌)、ワイリー(7誌)、ネイチャー・ポートフォリオ(6誌)、セルプレス(3誌)がランクイン誌数を増やしました。

英文誌はWeChatで「広めたい」と思わせる魅力が強い

2021年第2四半期にランクインした学術誌は、平均3.7件のWeChat公式アカウントによって記事にされています。そのうち上位3誌は『National Science Review』(オックスフォード大学出版局)、『Cell Research』(ネイチャー・ポートフォリオ)、『Molecular Plant』(セルプレス)で、それぞれ21件、17件、17件の公式アカウントに取り上げられました。英文誌は中国語やバイリンガルの学術誌よりも概して「広めたい」と思わせる魅力が強く、10件以上の公式アカウントが記事にした英文誌は9誌に上りました。中文誌の70%は、1件の公式アカウントからしか注目されていません。

「中国科学技術ジャーナル卓越行動計画」に選ばれた学術誌のWeChatでの広まり具合

今回ランキングに入った学術誌のうち、中国科学技術ジャーナル卓越行動計画に選ばれているのは、リーディングジャーナル14誌、重点ジャーナル11誌、中堅ジャーナル25誌、高品質新ジャーナル5誌の計55誌で、2000件以上のWeChat記事に取り上げられました。全100誌が取り上げられた記事総数の72.5%を占めています。

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